スタッフダイアリー

キナバル山登頂レポート

こんにちは、システム課のかさはらです。

山を登り始めて3年。まだまだ登った山は多くありませんが、富士山、北岳、奥穂高岳と国内のトップ3は登頂しました。今回は連休を使って何をしようかと色々考えてみたものの結局は山に行くことに決定。
長野から入って富山に抜けてもいいし、南アルプスももっと開拓したい。そんな思案を巡らせながら今回はシステム課チームの協力もあり、かなりの連休をとることができたので、普段はなかなか行くことができない海外の山まで足を運んでみることにしました。めざす頂は富士山より少し高いマレーシア、コタキナバルにあるキナバル山4095m頂上。いざクライムオン!


■まずは国外へ脱出





現地の移動や入山申請、山小屋の確保や諸々の手続きは現地のエージェントに頼み、コタキナバルまでは自分でLCCのエアアジアでチケットを取ってみました。出発時刻が24時というのに出発フロアのラゲッジカウンターにはたくさんのひとが列を作っています。前の青年、サーフボードの長さがオーバーしているらしく受付のスタッフと何度も測り直しているのを眺めながら、自分の荷物はこんなに少なくて大丈夫なのだろうかと、頭の中でスーツケースの中身を再確認してみる。省エネの為なのか、出発ロビー全体の照明が薄暗く昼間の空港とは全く違った雰囲気に圧され、無事に帰ってこれるのかと少し不安になりました。



■マレーシア語で泥が合流する場所(Kuala Lumpur)





日本から7時間半、現地時間で6時半頃に空港に到着。さすがにエコノミーでは腰がつらい歳になってきたようで、次回からは是非フラットシートを使ってみようと思います。これから山に登る人とは思えない“へたれ”具合に苦笑い。日本との時差は1時間しかないので、空港に着いた時はちょっとした朝の通勤ラッシュのようでした。空港が豪華な作りで有名と聞いていたのですが、残念ながらLCCはそちらの建物を使うことはなく、ちょっと離れた質素なターミナルに降り立ちました。LCCターミナルでは大きな荷物を持った色々な人種が行き交って、様々な言語が飛び交っています。いったい何語なんだろうと忙しない感覚になるのと同時に人々のすごいエネルギーを感じ、ここクアラルンプールは人、物、文化、お金が交差する現代のシルクロード的な場所なのだろうと強く感じました。



■スント壊れる





スント(SUUNTO)とは私の愛用しているフィンランド製の腕時計のことです。高度計、気圧計、温度計、コンパスなどの機能が備わったアウトドア系の優れもの。入国審査ゲートでふと時計を見ると高度表示が「29530m」を示しているではないですか。クアラルンプールって結構高いとこにあるんだなぁなんて思いません。2万9千メートルっていったら地球が丸くみえる高さですから。このタイミングで壊れるなんて。日本に帰ったら修理してあげよう。未だに修理されていません。今はなぜかマイナス9890mです。



■青い空に赤い機体が栄えます





最近日本でもかなり浸透してきたLCC(Low Cost Carrier)、今回はエアアジアを利用しました。直前で取ったのであまり格安感はなかったものの、乗ったことのない航空会社を使うのはいつもワクワクします。真っ赤なベースカラーに白い文字で「Air Asia.com」。LCC全般に言えることだと思いますが、サービスの提供方法から払っている運賃の内訳がなんとなく見えてきます。基本的にチェックインはWEBにより人件費を抑え、預け荷物や機内食・飲み物は必要な人だけチャージされます。また飛行機の係留場も離れた所にあり施設使用料などを低く抑えているのでしょう。おもてなしを大事にする日本人には素っ気ないと言えば確かにそうかもしれませんが、必要な物を自分で選択できる無駄のないシステムで効率的だなぁと思いました。エアアジア、是非機会があったら利用してみてください。CAの真っ赤な制服がとても素敵でした。




■笑顔は世界の共通言語





無事にコタキナバル空港に到着し、タクシーでホテルへ。タクシーの運転手のおじさんは先ほどから私が地元の人間だと思い込んでずっと話しかけてきています。なにを言っているのか全然わからないですが笑顔で聞いていると楽しそうに喋り続けています。信号待ちで「I’m Japanese」と一言。おじさんは大爆笑して、たぶん「そうだったのかぁ~」的なことをまた分からない言葉で喋っていました。
移動は腹が減ります。ホテルに着いてすぐに周辺散策を兼ねてローカルの食堂へ入ってみることにしました。小学生くらいのお店で働いている少年が寄ってくるが、英語も通じないし、もちろん日本語も通じない。困った顔をしているのでニコッと笑顔を見せてから、人差し指を突き出して、「あれと、あれと、ライス、あとコーラ」と言ったら、少年も「OK」らしき言葉を放って奥に引っ込んでいきました。若干内容が違うがまぁもうお腹も空いていたのでとりあえず腹に掻き込んで昼飯終了。言葉は通じなくても笑顔があればなんとかなるさ。





さて、だいぶひっぱって山の話が一切無しですが(笑)
次回はいよいよ山に登ります。
お楽しみに。

つづく