スタッフダイアリー

夢を諦めなくて良かった

初めまして!
クリエイティブ&QC部 編集制作チームの大薮です。

2022年9月に入社し、会報誌制作業務に携わらせていただいてから、
あっという間にもうすぐ半年を迎えることに驚愕しております。

入社後から生活サイクルが一変し、
早朝に子ども達の朝食準備と家事(を主人に押し付ける準備)を済ませ、
鬼の形相で自転車をかっ飛ばして保育園へ子ども達を送った後、
全力ダッシュで出社。

真冬でも、一人だけ滝汗をかいてグッタリしながら自席へ到着しております。

そんな私の入社前までの経歴をご紹介させていただくと、
大卒後にライターの勉強をはじめ、主にエンタメ系媒体の編集制作に携わり、
出版社で音楽誌やカルチャー誌、会員制ホテルの会報誌などを作って参りました。

そもそも、この業界を目指すきっかけとなったのが、
私の思春期の苦楽をともに歩んでくれた(と勝手に思っている)アーティストの
ファンクラブ会報誌を読んだことでした。

当時の少ないおこづかいを貯めて入会したファンクラブでは、
定期的に届く会報誌が楽しみで仕方ありませんでした。

何故ならば、会報誌では他媒体では恐らく見せられないであろう
“飾らない言葉”や“素顔”、“自由”を感じることができたからです。

私は、“いつかこのアーティストの会報誌を作る人になりたい!”と、
学校からの帰り道に、妄想ストーリーを思い浮かべた末に決意したことを
今でも覚えております。

あれからウン十年の時を経て、
私は念願の会報誌制作業務に携わらせていただいております。

夢を諦めなくて良かった。

今、このダイアリーを書かせていただきながら、
少し忘れかけていた初心を思い出すことができました。

会報誌が到着する日を楽しみにしていたあの頃のこと。
封筒を開ける時に感じた紙の匂いと誌面の手触り。
指紋をつけないように丁寧にページをめくっていたこと。

現在、私が担当させていただいているアーティストのファンの皆さまも、
きっと同じ気持ちで会報誌を楽しんでいただいているかと考えると、
改めて身が引き締まる思いです。

そんな会報誌制作における編集者の業務内容としては、原稿チェックや写真選定、
ラフ(簡単なページ構成イメージ図)の作成などの基礎的な作業はほんの一部で、
リサーチや調整、取材・撮影や打ち合わせなど、
比較的アクティブに動き回ることが多い仕事です。

その中でも、私が一番好きな仕事が“ロケハン”です。

ロケハン=ロケーション・ハンティング

簡単にご説明すると[撮影前の下見]です。

先日も、会報誌に掲載する撮りおろしのロケハンで、
吉祥寺にある『井の頭恩賜公園』へ行きました。

ちょうど、雪が降るか降らないかという寒い日でしたが、
それが功を奏してか、空気が澄んでキレイな景色を見せてくれました。

こちらは、井の頭公園の象徴とも言える『井の頭池』
風が穏やかだったので、水面に映る木々が幻想的です。



そして、こちらが公園内に点在する『思い出ベンチ』。



実は20年前から『思い出ベンチ』事業が実施されていたようですが、
これまでは注視していなかったせいか、その存在を認識しておりませんでした。

今回の撮影にあたり、公園のことを調べていく中で、
初めて『思い出ベンチ』の存在を知り、ロケハンで改めて注目してみたら、
一つひとつに一般の方の心温まる私的メッセージが刻まれていました。


このような形で、入念に撮影のシミュレーションを行ってから、
実際の撮影へ臨みます。

井の頭公園は、私が学生時代に通い慣れた思い出の場所でもあるので、
その経験を活かして、今回の撮影企画を立案させていただきました。

このように、過去の経験を仕事に活かすことができる度に、
「ほら、遊びまわっておいて良かったでしょ!?」と、
浮かれる娘に呆れていた親の顔を思い浮かべては、ドヤ顔でニンマリします。

そんなわけで、現在は『井の頭公園』撮影の会報誌を絶賛制作中で、
毎日トライ&エラーからの反省の日々を送っておりますが、
困った時にフォローしてくださる上司や同僚、ディレクター陣
そして制作協力スタッフの皆さまや事務所の方々に支えていただきながら、
お手元に会報誌が到着したときのファンの皆さまの姿を自分に重ねて想像しつつ、
全力で邁進しております。

以上、予告なく突然発熱する子ども達に毎日怯えながらも、
刺激的で楽しいお仕事ライフを過ごす大薮でした。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。